森進一 歌声の底から魂の破片が零れ落ちる歌手

歌手 森進一さんの魅力について綴ります

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

扉を開いて行くべき歌

先日来、阿久悠さんの著書「愛すべき名歌たち -私的歌謡曲史-」と「歌謡曲の時代 歌もよう 人もよう」の2冊を読んで、阿久さんが森進一さんに提供したご自身の作品について語る言葉の数々に私は強く惹きつけられました。というのも、『冬の旅』『さらば友…

“聴き手をねじ伏せる”森進一の『北の螢』

阿久悠さんが森進一さんに提供した曲の中から『北の螢』を外すことはできないでしょう。阿久さんは、1984年(昭59)の紅白歌合戦で披露した森さんの『北の螢』について、「鬼気迫る“聴き歌”」と題して次のように述べています。 「 「北の螢」は昭和59(1984…

豊かな作品の宝庫!阿久悠作詞の全69曲

阿久悠さんが森進一さんのために書かれた詞は何と69曲にも上るそうです。最初の曲は1971年の『悲恋』。『流れのブルース」という曲のB面でした。今回初めて聴いたのですが、もの凄く印象に残る曲で仮にA面に起用されていたとしても何の違和感もなかったは…

『森進一 COMPLETE BOX』がもつ力、そして阿久悠氏が語るデビュー曲『女のためいき』

20代の昔からファンであった歌手の森進一さんについて昨今感じることが多々ありまして、そのあれやこれやについてこれから書いていきたいと思います。森さんに幾らかでも関心のある方に読んで戴けたら嬉しいです。 実は今年に入って森進一さんの「歌手生活45…